半年悩みました。
そして、ついに買ったバックパック。
それが『MOTHERHOUSEのAntique Square Backpack(マザーハウス アンティークスクエアバックパック)』です。
個人的には今までの人生で買ったバッグの中で最も高価なバッグとなりました。

迷ったあげく買ったこと、やめたこと、誰もがあると思います。
良くモノを買うとき言われるのが『買う理由がお金ならやめる。買わない理由がお金なら買う。』ということ。
なんとなく言ってる意味はわかるけど、実践するのはとても難しいですね。
とはいえ、半年悩んで購入意欲がなくならなかったので、これは購入すべきモノであると判断し購入しました。
今回使って1週間。
使ってみたその良さをここで残しておきます。
目次
きっかけはブログ
ここ数年モノにときめくということは少なかったんですがそんな中ダントツで物欲を刺激してきたのがこのバックパック。
知ったきっかけは『monograph』という、あらゆるモノをステキに紹介しているブログです。普段は物欲に対する耐性が強いわたしですが、このサイトの写真と言葉で何度も心動かされています。
そして、やはり購入に至った最大の要因は拭えない思いがあったからです。
「バックパックってカチっとした場には合わない。」
その感覚は全然拭えなくて、ここ数ヶ月は無印良品のバックパックを使ってたんですが、シンプルではありましたがカジュアルさが増してしまうんです。でも、バックパックは両手が使えるという最大のメリットがあり、このスタイルに慣れてしまうと、もう手持ちのカバンには戻れません。
そして、そんな風に悩んでいたときに出会ったのがこのバックパック。このバッグならこの悩みが払拭されるんではないかと期待しました。
半年も悩んで結果的に購入したわけですが、あらためて買って良かったと思っています。
マザーハウスの四角いバックパック


このバックパックは本当に四角い。そして薄い。それが本当にスマートで、シンプルな服装にマッチします。本当にシンプルに四角いというだけで、バックパックのカジュアルさが薄らいでいるように感じます。

バックパックのメインは後ろ姿ですが、この肩ベルトの幅がちょうど良く、いい具合に正面からでも革の良さが主張されます。

正面はこの収納があるのとないのとでは、随分デザイン的に違うんじゃないかと思います。MOTHERHOUSEにはこのチャックがないバックパックもありますが、やはりこのワンポイントがあったほうが僕の好みなんです。

ここには普段よく使う定期などのカード類を入れています。あとは小銭を少し入れています。ここには厚いものを入れることはありません。おそらく型が崩れてしまうでしょう。

また、アンティークと名前にあるように、革の風合いだけでなくこの金具部分がなんともいい雰囲気を醸し出しています。
細部までいい

まず中の生地はアンティークらしい可愛いチェックの柄になっています。落ち着きのあるチェックなので、決して可愛くなりすぎず、またシンプルな外観に、開けたときにアクセントを加えてくれます。

ジップが大きく開きますが、開きすぎないように対策がなされています。これのおかげで型がキープできそう。
中もシンプルでありながら必要なものは揃っているという印象です。

この背中側の大きなポケットにはiPadを入れています。
MacBook Airの13インチも入るので十分な大きさです。

反対側の2つのポケットにはペンと名刺入れ、充電アダプターと鍵を入れています。ここにはあまり重たいものを入れない方が良さそう。バックパックの正面の型崩れに繋がってしまいそうです。
それ以外で入れるものがあれば、そのまま放り込んでいますが、それでも全体の形が崩れないので安心してモノを入れておけます。
見た目だけじゃない
見た目に惹かれて買ったバックパックですが、それ以外の魅力も満載でした。
疲れない重さ
いままでメインで使っていた無印良品のバックパックも軽かったですが、このバックパックもとにかく軽い。
背負っていて疲れません。どんなにオシャレなものでも使い勝手が悪ければ、自然と遠ざかってしまいますがその心配は完全に払拭されました。
レザーなので重いかという先入観がありましたが、むしろ軽いという驚きは最大のメリットです。
背負い心地
コンパクトで型崩れしないことは、背負っていてとても心地いいです。
普通のバックパックはやはり入れたものに合わせて形が変わるもの。
それがないだけで、背負っているストレスが軽減されました。
手持ちでもキマル
形がスクエアなので、手持ちでもキマリます。
ビジネスシーンでは手持ちがいい場合もあるんではないでしょうか。
そんなときでもいい存在感です。
革製品と付き合う
革製品のいいところは時が経つにつれ味がでること。
これから長く使っていくことで、同じモノでも違った見え方に変わってきます。
しかし、長く使っていく中でもっとも心配しているのが、日頃のお手入れ。
革製品の弱点のひとつは水です。濡れてしまったら水の跡が残ってしまう可能性もあります。ただ、雨だからといってお気に入りのバッグを使わないのはなんだか寂しい。
そこで、このバックパックをしっかりを防水対策することにしました。
それがこのスプレー。
基本的にはオールラウンダーに使えるこのスプレーですが、革製品にこそ、このスプレーは力をはっきすると思います。
その1番のメリットはスプレーの霧が細かいこと。
スプレーといえど、液体は液体。1番心配なのがそのスプレーの跡が残ってしまわないかということ。このスプレーなら満遍なくスプレーすることが可能ですので、跡になる心配はありません。
使い方
この製品はフッ化炭素樹脂が防水効果を与えるようです。水だけでなく、汚れの浸透も防いでくれます。素晴らしい。
今回はパッケージに書いてある通りの手順で進めました。

- 全体の汚れを落とす
- 容器をよく振る
- 全体に満遍なく(軽く湿る程度)吹き付けます。目安は30cm四方に4秒ほど。

少し時間をおいてから再度同じようにスプレーしました。二度塗りは個人的な好みです。
これで、再度1週間使いました。
実際に濡れてしまったが、、、
使っていくうちに雨の日に出くわしました。
案の定多少の水分がバッグにつきましたが、染み込むことなく問題なく拭き取れました。今回は濡れて20分後くらいでしたが、あまり長時間はまだまだ心配ですね。
このバックパックには常に1枚ハンドタオルを入れておくようにしています。
お気に入りを身にまとう

バックパックなんてそんなにたくさん持つものじゃないし、普段使いはひとつで十分。そのひとつを妥協することは常に選択肢を保留にしているようなもの。
また、バッグは毎日使うものですので、1日あたりのコストで考えると良いものを長く使う方が経済的にもお得であると言えます。
いつまでも安くて良いものがないかと探し続けるより、本当にときめくモノを少し高くても購入することで日頃のモヤモヤを解消することの大切さがわかりました。
これからも悩みつつも本当にときめくもので自分の周りを飾っていこうと思います。
1年後の経年変化【追記】
僕がずっと欲しかったバックパック。
MOTHERHOUSEのAntique Square Backpack。
もう買ってから1年もたつんだと時の流れの早さを感じます。
今まで同じバッグをほぼ毎日のように使うということがありませんでした。
それが、この飽き性の僕が、このバックパックはほぼ毎日、どこに出かけるにも持ち歩いています。
好きなバッグを使うということは本当に大切なことなんだ、とあらためて感じています。
革製品のいいところは、使うことで味がでるところ。
1年も使えば、当初とはずいぶん雰囲気も変わります。
ということで、僕が1年使った今のマザーハウスのアンティークスクエアバックパックの様子をご紹介します。
日頃の使い方
まずは僕の日頃の使い方から。
外出するときはほぼこのバックパックと一緒です。
1週間に6〜7日は使っています。
ほんとうにかなりの頻度で持ち歩いています。
仕事では通勤が電車、さらに仕事中もずっと持ち歩いているので、かなりの時間使っていることになります。
革製品ということもあって雨に濡れたら大変だ、ということで防水スプレーを2か月に1度くらいの頻度で使っていました。
ただ、雨に濡れて染み込んでしまうことも数回あったかと思います。
だいたいこんな感じです。
最初こそ、かなり気を使って使用していましたが、徐々に雑になってきた感は否めません。
慣れって怖い・・・
外観の経年変化
色味は昔と比べると濃くなっている感じがします。
が、昔の写真と比べてもそれほど変わった印象はありません。
1年も使っていれば大きく変わるかと思いましたが、これは予想外です。

キズはついていませんが、多少のスレが角に見られます。
ただ残念なことに、2か所折り目がついてしまいました。
一つ目は正面から見て左下の部分です。
内ポケットのこちら側に一時iPhoneやなんかを入れてるときがあったんですが、その状態が長く続いたせいで、片側に負荷がかかってしまったことが原因なんじゃないかと思っています。
ただ、この状態でもまだ自立するので現状では問題ありません。
今後このシワが進行し、自立できなくなったときにあらためて対策を考えたいと思います。
二つ目は中央付近です。
少しわかりにくいですが、カバンを背負っているときに真ん中が折れてしまいます。
一時バッグの底の方に幅のある荷物を入れてる時期があったのが原因じゃないかと思っています。
直そうと何度もチャレンジしましたが、このクセももう直りそうもありません。
使う分にはまったく支障ありませんが、スクエアさが失われるのが残念です。
まだ買ったばかりだと言う人、また購入を検討している人はこの2点に気をつけて使ってみてください。
憧れの四角いバックパック
僕が購入したきっかけであるブログ「monograph」でも1年使った経年変化が記載されていました。
僕と比べると明かに使い込んだ印象の外観に仕上がっていましたが、僕と同じ悩みも記載がありました。
MOTHERHOUSEでメンテナンスができるようなので、いつか近くに行った際にお願いしようと思います。
このバックパック、まだ1年使っただけです。
1年たってもまだ変わらず最高のバックパックであると思えます。
これ以上のものに今後出会える気がいまはしません。
これからも大切に扱っていくとともに、やっぱり革製品の独特の育てるという感覚で使い続けていきたいと思います。
また、僕は1年でこの経年変化でしたが、もし他の方も使っている人がいたら同様に経年変化を見てみたいと思いました。
その人がどんなふうに使って、どれくらいの期間で、どんなふうに革が、形が変化したのか。
いままで長く革製品を使ったことがなかったので、個人的に初の革の育成ですが、今後手入れも必要なのかとも感じています。
幸い大きなキズはないので、丁寧に扱ってきた甲斐があったなぁと感じています。
もし、MOTHERHOUSEのAntique Square Backpackが気になっている人、いま使って数ヶ月たった人、さらに僕と同じくらい使っている人に参考にしていただけたらうれしいです。
では。